
不登校期間も延びてきたし自宅学習を考えているんだけど、どんな方法が良いのかしら・・?

不登校からの自宅学習といっても、どこからやればいいのか?どう進めたら良いか?迷いますよね。
そこで今回は不登校からの自宅学習の方法やメリット・教材の選び方について解説していきたいと思います。
不登校から自宅学習するメリット

不登校から自宅学習するメリットは大きく分けて3つあります。私の経験談も含めつつ紹介します。
焦りや不安を減らせる
不登校では「漠然とした未来、この先へ不安」や「学校に行かなきゃいけないけど行けない」などの葛藤や不安が大きなストレスになります。
時間がいつもより有りすぎる=暇なため、より不安を膨らましてしまう子も多いです。
不登校からの自宅学習は漠然とした不安を考える時間を減らすことができます。まず目の前にあるものに集中することが不安への対処法の一つだからです。
問題ができた、解けた!経験もお子さんの焦りを減らし自信を高めてくれます。
将来の選択肢を広げる
一見大げさに聞こえるかもしれませんが、小さな学習の積み重ねは将来の選択肢を広げるのにも役立ちます。
いざやりたいことや夢ができた時に読み書きや理解する力は助けになってくれます。
私自身も大人になってから、基礎学力をつけておいてよかったと実感しました。
当時は特に勉強は好きではありませんでしたが笑、学びに力を入れてくれた両親に今となっては感謝しています。
学習は一日でなんとかなるものではありません。
でも時間のあるうちにちょっとずつでも進められると後々もずっと役に立ちます。
復帰後の授業についていきやすくなる
もちろん個人の得意不得意にもよりますが、全く勉強しない3カ月と毎日5分勉強した3カ月では知識の量が大きく変わります。
また子どもとはいえ、時間が経ちすぎると授業で習ったことも忘れてしまいます。
無理は禁物ですが、1日3~5分でも復習ができると復帰した際の授業やテストの時に多少楽になります。
お子さんがまだ勉強が手につかない!ようであれば、読書やパズルなどちょっとした頭を使うことから始めるのもオススメです。
不登校から自宅学習する方法4つ

続いて不登校から自宅学習する主な方法についてです。予算や向き不向きも解説します。
自主学習
自分で学校のドリルや問題集を使って勉強する方法です。
特に向いている子のタイプ:勉強が得意、学習習慣がある子
お金がかからずにすぐ始められるのはメリットですね。短い不登校での復習や範囲が決まっている宿題なら自主学習でも可能だと思います。
ただ不登校期間が数か月以上の場合は正直あんまりオススメではありません。
というのも「一人で勉強する箇所を選んで計画的に毎日学習し続ける!」のは大人でも難しい事だからです。
モチベーションが保ちづらいので、学習習慣の無い子や勉強が苦手な子は他の勉強方法との併用が良いでしょう。
通信教育・タブレット学習
次に通信教育やタブレット教材で自宅学習する方法です。
特に向いている子のタイプ:学習習慣があまり無い子、勉強が苦手な子
また不登校の自主学習だと、どこから何を勉強するのか悩みがちですよね。
現在の学力を診断して、お子さんに合った学習範囲や問題を提示してくれる機能(教材)は便利だなと個人的にも思います。
オンライン塾
対面の方が集中できる!子はオンライン塾、個別指導で学ぶ方法もあります。
特に向いている子のタイプ:他人が居た方が集中できる子、自分で進めるのが苦手な子
家庭教師
最後に家庭教師(オンライン家庭教師含む)を利用して学習する方法です。
特に向いている子のタイプ:他人が居た方が集中できる子、完全にマンツーマンが良い子
学習教材や家庭教師を選ぶ時のポイントは?

学習方法や教材の種類がたくさんあると、正直迷いますよね。選ぶ時のポイントについても紹介します。
何を学びたいか?を決めておこう
何を学びたいか、目的や優先順位をできるだけハッキリさせておくと選びやすいです。
通信教育や家庭教師で何を学びたいのか、簡単にでも考えておくと「教材が合ってなかった、思ってたのと違う」といったズレを防げます。
例

うちは小学2年生だから、次の学年に向けて国語と算数の基礎を固めよう。

中学2年生だから、高校受験に備えて英語と数学の復習に力を入れたい。

不登校だけど自分のペースで学習したい
など、
学年やお子さんのタイプを元に考えてみると候補をしぼりやすいですね。
資料請求や無料体験でお子さんとの相性をチェックしよう
そして必ず行ってほしいのが、お子さんと教材の相性チェックです。
どんなに良い感じの教材だったとしても「うちの子にはイマイチ合わなかった」という口コミは必ずあります。
そういったミスマッチを防ぐ&お金を無駄にしないためにも、事前に資料請求や無料体験をしてお子さんとの相性をチェックするのがオススメです。
教材の使い心地や塾などのサービスは、やっぱり実際に試してみるのが一番わかりやすいと私も思います。
レビューや公式サイトだけではわからない部分やお子さんの反応を直に知れるのが良いですね。
不登校から自宅学習しやすくするコツ

不登校から過ごしやすく・自宅学習しやすくするコツについても最後に紹介します。
生活リズムを整える
不登校だと決まった時間割がないため、どうしても生活リズムが崩れがちになります。
朝ごはんを食べる、カーテンを開けて日の光を浴びるなど、
基本的なことではありますが意識して生活リズムを整える行動を取り入れていきましょう。
具体的にできることは?
・散歩やストレッチなど軽い運動をする。
・朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる。
・15時以降の昼寝はひかえる
・夕食は寝る2~3時間前までに取る
・寝る1~2時間前はスマホやネットはしない
まずは1問、1分から始めよう
大人でも直面する人が多いのが、勉強や物事を始めるまでに時間がかかることです。
時間はたくさんあるはずなのに、取り組むまでにやたらと時間がかかってしまう・・。私も心当たりがあります笑。
そんな時はおやつを食べる前、夕食の前など時間を決めて、まずは1分、1問勉強するつもりで取り組むようにしています。
まずは1分で良い!と思うと取り掛かりやすいですし、1分勉強しようと始めると大抵1分を超えて勉強できます。
不登校からの学習はとにかくたくさん勉強しないとダメ、追いつけない!訳ではありません。
むしろ重要なところをピンポイントで学んでいくのが追いつくコツです。
学校の授業の進度や個人の得意不得意を知っておくのも大切だと思います。まずは1分、1問から基礎を積み上げていきましょう。
学校の勉強が無理なら好きなことの勉強からでも良い
1分からでも良い!とはいえ、今は学校の勉強にまったく気が向かない子もいますよね。
そういった場合は、習い事や好きな事から取り組んでみてもOKです。(オンラインゲームやTVの長時間利用は除く)
もちろん追々学校の勉強もしてほしいですが、家事や習い事も学びの一つになります。
体調が悪くなければ、外出したり動いても問題はありません。(※不登校になりたての時、疲れが溜まっている場合はまずは心と体を休めましょう。)
何もしない、誰とも会わない過ごし方が2~3週間以上続いてるようであれば、お子さんに聞きつつ違う過ごし方を取り入れてみるのもオススメです。
まとめ
不登校から自宅学習するメリットには、

・焦りや不安を減らせる
・将来の選択肢を広げる
・復帰後の授業についていきやすくなる
ことがあります。
学習教材やサービスを選ぶ際は

・学びたいことや目的をなるだけはっきりさせる
・資料請求や無料体験で事前にお子さんの反応をチェックする
のが大切です。
時間があるとつい先のことを心配してしまいますが、大事なのは今日一日を穏やかに過ごすことです。
不登校は学校に行くか行かないかの2択だと思われがちですが、その間にたくさんの選択と過ごし方があります。
不登校からの学習や経験がお子さんの助けになることを願ってます。